「もうちょっとだよー!」 住宅街、と言えるのかは分からないが、さっきよりも家が増えて来て、スーバーやコンビニもちらほら。 ……なんだろう、やっぱり胸がざわざわするな。 いのりが何かを感じてるのかも。 でも、見渡しても記憶に引っ掛かるものはない。 「菜々美、こっちこっち!」 足は勝手に動いていて、気が付くと舞と洸ちゃんに離されていた。 「なな、浮かれすぎ」 「えへ、ごめん」 洸ちゃんだって楽しみなくせに、とは言わないでおいた。