舞の家の最寄り駅は、家とは反対方向の線に乗って20分程のところだ。
舞の家に遊びに行ったことはないし、この辺りは特に遊ぶスポットもないので、その駅で降りたのは初めてだった。
「なんもないでしょー? お店もちょっと歩くけど大丈夫?」
「全然大丈夫。パンケーキのためだもん」
私はすっかりテンションが上がっていた。
思った通り喜んで着いてきた洸ちゃんも楽しそう。
畑が多くて、家はまばらだ。
遠くに学校らしき建物が見えた。
「舞、あれ高校?」
「そう、女子校だよ。私の友達も何人か行ってる」
「……へぇー」
何か胸がざわざわしたのは、きっと気のせい。
その学校の前は通ることはなく、途中で道を折れた。
