「なに、一緒に帰る約束してんの? やっぱラブラブじゃん」
どうも舞は、私と洸ちゃんの仲を勘違いしている。
「だから違うんって! 時間が合う時だけなんとなく、みたいなもんだし。 今日洸ちゃんも部活ないって言ってたから、一応言っとくだけだし」
説明したって「ふーん」とニヤニヤしてるから、対応に困った。
「あ、耳触ってる。かわいい」
「耳?」
「何、気付いてないの? 菜々美困った時耳触る癖あるでしょ」
「え、そう?」
言われて見れば、今右手は耳に触れている。
無意識だ。全然気付かなかった。
無意識だから癖というのだろうけど。
