保険の先生に許可をもらって、ベッドに横になった。 「菜々美、大丈夫? どっか痛い?」 一緒に来てくれた舞も心配顔で側にいてくれた。 「もう大丈夫。朝ちょっと頭痛かったからそのせいかも」 「また頭痛? 最近多くないか?」 洸ちゃんは難しい顔をする。 昔から、いのりの記憶を見た時は決まって頭痛がした。 今朝もそうだ。 起きれないくらいひどい時もあるし、数分で治まる時もある。 そういえば最近は記憶を見る回数が増えている。 遅刻や欠席も何度かしてしまっていた。