……油断していた。
朝は近所の道でも駅でも会わなかったので、登校中は気楽なもんで。
学校の側で舞を見つけて、昨日のことを話そうか迷っていた時、彼は突如現れた。
「おはよう」
そんな普通の挨拶に、
「お、おおおはよーごぜーますっ!」
全く普通ではない挨拶を返してしまった。
動揺してるのがバレバレで、挨拶をしてきた洸ちゃんが声を上げて笑う。
「ハハハッ! 普通にしてよ、なな。
それとも、意識してくれてるって喜んでもいいのかな」
なんですと!?
「こ、洸ちゃんの、バカァッ!」
なんでそんな余裕なのよ。
私ばっかり気にしてバカみたいじゃん。
「え、何何何事? 今の会話は?詳しく教えな………
あ、こら! 逃げるな菜々美!」
