コンコン。 ノックする音が聞こえて、布団を被ったまま「はーい」と返事をした。 どうせお母さんだろうと思っていたのに。 「なな、平気か?」 聞こえたのは洸ちゃんの声だった。 びっくりして布団から顔を出す。 「洸ちゃん? あれ、部活は?」 「テスト前だからもう休みだよ。 ほら、今日のノートとテスト範囲出たから持ってきたぞ」 「わ、ありがとう。助かる」 洸ちゃん本当にいい人だな。 そう思いながらノートを受け取る。