「……その日から誓は抜け殻みたいになっちまった。学校にも行けなくなって。
俺、あいつが良からぬことを考えてんじゃないかって心配で。毎日家に行ったんだ。
あいつはいっつもいのりの部屋にいた。ベッドに寄りかかって座り込んで、泣くでもなく喚くでもなくただボーッとしてた」
目頭が熱くなった。
「そんな状態が何週間も続いて。ご飯もろくに食わないからどんどん痩せていって。
見てる方もしんどかったよ」
涙が出ないように必死にこらえる。
辛い思いをしてたのは、先生と、ここにいる直人だ。
私が泣くのは違う。
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