その時、放送のチャイムが鳴った。 『天崎先生、天崎先生。至急職員室へお戻りください』 しめた、とばかりに直人はニヤッと笑う。 「お呼びですよ、天崎先生?」 「お前のせいで大事になってんだよ!」 「弁解よろしく~」 先生は苦い顔をして、それから私を見た。 「木原、こいつは無視していいから。悪かったな。気を付けて帰れよ」 「は、はい!」 それだけ言い残して、先生は校舎へと駆けていった。