「……先生?」 その声に我に返って、視界が滲んでいることに気がついた。 慌てて腕で拭ったが、間に合わなかった滴が一筋頬を伝った。 何でおんなじなんだよ。 甘ったるさも。ふわふわ感も。 俺の大好きだったものと、何でまったく一緒なんだ。 何でこの子といるといのりの事ばかり思い出すんだ。