甘い玉子焼きか。 いのりが作るのも甘かったな。美味かったな。 思い出すととても幸せで。 でも同時に。 ああ、もう2度と食えないのかと気づかされる。 「……じゃあ、1個だけ」 沈んだ心を今度は見透かされないように気を付けながら、玉子焼きに手をのばした。