今でもあなたが大好きです。



そんな風に俺の心を乱しておきながら。


「私、超能力が使えるんです」


大事な部分は、おどけてはぐらかす。



あの子がいのりと俺の何を知っているのか。

あの子は一体何者なのか。


知りたいようで、知りたくない。




いのりが死んで16年。

気付けば俺ももう32だ。


いのりの死を受け入れることは、未だ出来ていない。