奪いとれっ!!

時間は私たちに関係なく過ぎてゆく。


どうして良いか分からない私は、獅倉くんのそばに居ることしか出来なくって。


苦しみ傷ついている彼を目の前にして、何も出来ない自分の無力さをひしひしと感じながら.....。



どうして、どうしてなの?


なんでこんな事に....。


苦しそうに呼吸をする獅倉くんの傍らで頬にそっと触れてみる。

暖かかった。



「.....くっ.....」



涙があふれて来る。


もしかして、私を助けたせいで復讐されたの?


私のせいで....こんな酷い目にあったの?


「ごめんね、ごめんね」


彼の胸に手をあてて、私はそう繰り返し言っていた。