奪いとれっ!!

私の心臓はドキドキしたままだ。


えっと、えっと落ち着いて考えてっ。


そうだ!まずは救急車っ。


私は119番をかけるために携帯を持ち替えた。


「ま、待て....」


獅倉くんが私の携帯を取り上げた。


「えっ、どうして?救急車呼ばなきゃ」


「平気だ....」


「平気じゃないよ、死んじゃうよっ!」


「いいんだっ!!」


獅倉くんの声に圧倒されて、黙る私。



「はぁ、はぁ.....。少し横になってれば楽になる」


再び、地面に横たわる。


........。


........。


........。



彼はまったく動かなくなってしまった。

私はその傍らで何も出来ないでいる。


「はぁ....はぁ」

苦しそうな息をする音だけが響く。


獅倉くん.....。

胸が締め付けられちゃうよ。