奪いとれっ!!

「...あの、あなた?」


えっ?


うつむいた顔を上げると獅倉くんのお母さんが立っていた。



「あなた、堅斗のお友達かしら?」



えっと、お友達と言うほどではないし....。


答えに困っていると、


「心配して来てくれたの?」


スラリとした美人系のお母さんの声は優しかった。


「学校は?」


「えっと、サボって.....」


「そう、ありがとう。せっかく来てくれたのに、ごめんね」


お母さんの声が優しかったから、とっても優しかったから、


私は泣いてしまった。