奪いとれっ!!

そんなっ!


とにかく居ても立っても居られなかった。


濡れ衣なんて!彼はきっと傷ついてる。




「ゆず子、私体調不良で早退するから先生に言っといてっ!!」


今度は入れ違いになんかなりたくない。

彼に会って.....どうしよう?
何て言葉をかけたらいいのか今はわかんないけど、でも、でも会いたい。

嫌がられるかもしれないけど好きだからじっとしてられない。



「ちょ?!瑠理ちゃん?!」

驚いたゆず子は席を立ったけど、
完全にスルーして教室に一旦戻るとカバンを鷲づかみにして玄関へと走る。


「うふふ、行ってらっしゃーい」

ゆず子の呟きは私には届かなかった。