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「堅斗ー!」


私はマンションの前の公園で堅斗が帰ってくるのを待っていた。



「瑠理香?」


驚いた顔の堅斗。


「どこ行ってたの?」


「.....ひみつ」



「そっか...」


「あれ、聞き分けいいじゃんか?」


「.....うん」


頷く。


堅斗が言いたくないことは聞かないって決めたから。



「瑠理香.....」


「ん?」



「お前は誰にも渡さない。これから先も絶対に。
.....もし、俺よりいい男が現れたとしても、俺はそいつに正々堂々と挑んで.....


.....お前の心を奪いとってやる」



堅斗の唇がそっと私の唇に触れた......。



。*☆*。FIN。*☆*。