奪いとれっ!!

遼さんは泣きじゃくっている。


「瑠理香、瑠理香、僕の瑠理香.....」



私と堅斗は顔を見合わせてしまった。


今、目の前にいる人はほんとに遼さんなの?


まるで幼い子供がダダをこねているよう。


「どうして、どうして瑠理香は僕に逆らうの?」



「行こうか」


堅斗が私の腰に手をあてて、外へと促す。


と、


「ま、待ってよ瑠理香、お、俺を置いて行かないで」


ベッドに座って泣いていた遼さんが突然たちあがり、私の肩を掴んだ。


えっ?!


一瞬体が緊張する。






「目を覚ませ、バカ息子っ!!!!!」





堅斗が遼さんの顔面を思いっきり殴りつけた。


『ウグ』声を上げるとベッドに倒れ込むみ、そのまま遼さんは動かなかった。