奪いとれっ!!

私は遼さんから視線をずらさずに、ドアへと走ろうとした。


と、その時だった”ドカッ!!!!”


ドアを蹴破る音とともに、


「瑠理香、無事かっ!!」


その声は堅斗だった。


堅斗っ?!


私は持っていた花瓶を力が抜けたように手から離した。


堅斗.....。


私がピンチの時に必ず来てくれる。


やっぱりあなたは私の救世主さん。


とめどなく流れる熱い涙は、私を抱きしめる堅斗の胸を濡らしていた。