奪いとれっ!!

「私から離れて。でないと今ここで喉元をかき切る」


突然のことに驚いたのは遼さんだった。


「お楽しみはこれで終わりよ」

私は割れた花瓶を喉にあてながら遼さんをにらんだ。



「ま、待て瑠理香。早まるなっ」


「脅しじゃない。遼さんに辱めをうけるくらいなら死んだほうがましよ」



「どうしてだ瑠理香っ!どうして俺じゃダメなんだっ!」


遼さんがうろたえている隙に私はとっさに体を起こし、遼さんと距離をとるようにベッドから離れた。


「はぁ、はぁ」心臓が激しく動き私自身を緊張させている。


今ならこの部屋から逃げ出せる。

鍵は外からしかかけられない。

今、鍵は掛かっていない。