奪いとれっ!!

無意味な時間だけがすぎ.....あたりを夕日が包んでいた。


あれだけ賑やかに鳴いていた鳥の声はすっかり聞こえなくなっている。



「もうすぐ夜.....」

部屋の中もだいぶ薄暗い。

静けさと、夕闇が私を不安にさせる。

これからずっとここに居るの?

学校は?

ゆず子は気づいてくれるかな?



堅斗.....助けて。

無理とは思っても、願ってしまう。



”カチャ”大久保さんが夕食を運んできた。



もう一度っ。


懲りない性格と言いたければ、言えばいい。


私は諦めたくなかった。




”ドン”大きな背中に行く手を阻まれてしまった。

ドアをふさぐように監視役さんが立っていた。


無言で部屋に押し戻される。


結局、また失敗。


もう本当に自力ではここから逃げられないの?


絶望感が私を支配していた。