奪いとれっ!!


────と、突然のノックの音。


大久保さんが着替えと食事をもって来た。


一言も話さず黙ったまま、テーブルにそれらを置いた。


チラッとドアを見ると、わずかに開いている。


”ドキンドキン”


全身から血の気が引くのがわかる。


でも、チャンスはこの時しかない。


意を決してドアに向かって走る。


「あ、瑠理香様」


大久保さんの声を完全に無視して、
廊下に出ると、階段を駆け下り玄関を探す。


昨日の記憶を思い起こして、一階の廊下を走り、


「あった玄関っ!!」


と、扉の前に見覚えのある人影が.....。


私の監視役だた一人が玄関脇に座っていた。