奪いとれっ!!

────通された部屋では遼さんがイライラしながら、部屋中をウロウロしていた。


「瑠理香様をお連れしました」


大久保さんはいつものように事務的に言った。



「朝帰りとはどういうことだっ!!」


何も言いたくなかった私は、目をつぶったまま黙っていた。


「獅倉と一緒だったらしいなっ?!」


「.....」

ごうを煮やした遼さんは、


「来いっ!!」


手首を掴むと無理矢理引っ張る。


「ど、どこに?!」


「大久保はいるかっ?!」


「はい、ここに」


「車を回せっ」


「かしこまりました」


うやうやしく頭を下げて大久保さんは部屋を後にする。