奪いとれっ!!

「....堅斗」


彼の横顔を見つめる。


「正式に結婚できないことは分かってます。だけど、儀式だけでもお願いします」


堅斗は頭を下げた。


堅斗....そこまで私のこと....。


「わ、私からもお願いします」



一緒に頭を下げる。


オドオドした様子のシスター。


「困ったわ。私は司祭様ではないし、そんなこと.....」


「正式じゃなくていいんです。カッコだけで、それだけで十分ですから」


「で.....でも」


「シスター、私からもお願いします。私たちほんとに愛し合っています。遊びの恋じゃないんです。お願いします」


たとえ正式じゃなくても、堅斗と愛を誓えれば......私は幸せ。

その想いだけで、どんなに辛いことがあっても生きていける気がする。


だから、シスターお願い。


私たちの願いを聞いてっ.....。