奪いとれっ!!

”ギー”音を立ててふいに扉が開いた。

入って来た初老のシスターは驚いた声を出した。


突然のことに私たちも驚いてシスターを見つめた。



「まー、あなたたちどうしてここに?」


「偶然通りかかって。あの、勝手に入ってすみません」


堅斗がすぐに答えた。



「家出.....じゃないわよね?」


「はい」


堅斗がしっかりとシスターを見据えて言った。



「嘘ではないようね、ならいいのよ。時々、あなた達みたいなカップルが迷い込むの」


シスターは笑う。


「こんな田舎の教会なのに不思議よね。神様のお導きかしら?」

おっとりとした口調でシスターが言う。