奪いとれっ!!

「で、このお嬢ちゃんは優実の知り合いか?」


優実さんのお兄さんが話かけてくる。



「そ、堅斗の彼女。あ、兄貴チャーシューは多めにしてよ」


野菜か何かを炒める手を止めて、
へっ?って顔でお兄さんは私を見た。



「.....その、優実が面倒掛けちゃったみたいで悪かったね」


「いえ....そんな」


「こいつのこと、こっぴどく叱っといたから許してやってよ」


「あ、私なんとも思ってませんから」


慌てて両手を顔の前で振ってみせる。



「おい、優実。お前もちゃんと謝ったのかよっ」


「謝ったよ、うっせーな」