奪いとれっ!!

もう駄目。
そう思ったときだった。


”コンコン”突然ノックの音。


良かった、誰か来た。


「ちっ、少し早いだろうがっ」


遼さんは忌々しそうにドアを開けた。


部屋に入って来たのは二人の男性。


「これからお前に監視をつける」


はっ?監視って?!


「学校の行き返りを毎日監視させる。当然休日もだが」


「それを拒否したら?」


遼さんは小さく笑っただけだった。


「これからお前の生活は学校と家の往復が基本だ。多少の買い物は許す。悪い虫がついたら大変だからな」


「悪い虫って堅斗のことっ?!」


遼さんの表情が険しくなった。唇をかみしめている。

監視役の前じゃ殴れない?


ささやかな抵抗。


「俺を甘く見るな」

ドスの効いた声が部屋に響いた。