奪いとれっ!!

「この悪魔っ!!!」


私の訴えは遼さんには届いていなかった。

完全にスルーしている。



「俺の経営哲学かな」


余裕の笑みを浮かべて、遼さんは再びワインを口にした。


「欲しい物はどんな手を使っても手に入れる。潰したければ潰す。
経営ってそんなもんだろ?弱肉強食の世界だと思うけど」


グラスに残ったワインを一気に飲み干す。



お父さんが頑張って築いた会社なんだからっ。


絶対に潰させない。


だけど.....ってことは....。


もう.....最悪すぎ。


「婚約の意味わかった?」

私は制服のスカートの裾をギュッと握った。