奪いとれっ!!

車は都内の高級ホテルに横付けされた。


「さ、着いたぞ」


ここは、遼さんのお母様が経営してるホテルだ。


「早く降りろ」

どこまで自分勝手なの?


渋る私の腕を強引につかむと、
VIP専用のエレベーターで最上階のスイートへ。


大きくて重厚な扉を開けると、都内が一望できる空間が広がった。



『わあ、綺麗』なんて感心してる場合じゃなく.....。



「ようこそいらっしゃいませ、遼様」


人が居たんだ?


声の方を見ると、ホテルの制服をきちんと着こなしたバトラーらしき女性が立っている。


「彼女は俺のフィアンセだ。くれぐれも失礼のないように」


「はい、かしこまりました」


バトラーは無表情で軽く一礼する。