奪いとれっ!!

香織先輩は『お邪魔したわね』と、悲しげに席を立った。


私はひとりっ子だけど、姉を思う妹の気持ちが痛いほど伝わって来た。


「地獄に落ちればいいのに.....」


「えっ?」


「遼さん、先輩のお姉さん以外にも、泣かせた女たくさんいるから」


「う、うん。ゆず子もそう思う」



二人でしんみりしてしまった。


先輩のお姉さんの気持ちを考えると、やっぱり辛い。


だってもし堅斗にも他に女がいて、『お前よりこいつを選んだ』とか言われたら、
私....きっと辛すぎて生きていけない。


”カチャン”フォークを置く。


一気に食欲が無くなった私とゆず子だった。