奪いとれっ!!

私はローソクの火を吹き消した。


「.....キスして」


「.....ん?」


「お願い、キスして....」




肩に手を回すと、堅斗は私を引き寄せて軽く唇を重ねた。


堅斗のキス....好き。

もし私が不安を抱えていたら、それを溶かしてくれるから。

だけど、今日のキスは.....違う。

堅斗の心が不安になってる。







「────二人でなにしてるのぉ~」

ゆず子が迎えに来た。


もしかしてキスしてるとこ見られたかな?


ちょっと焦ってみたものの、ゆず子は、


「デザートのケーキ食べよっ、すっごく美味しそうだからぁ」


「うん」


私と堅斗は立ち上がった。