奪いとれっ!!

その時だった。

「お待たせ」バイトを終えた堅斗が遅れて来た。


「おう、行こうか」


有史くんが歩き出すと、ゆず子は有史くんの腕にからみつくいて一緒に歩く。


私と堅斗は見つめあってニッコリ笑うと、いつものように指をからめてゆず子達の後ろを行く。


私はこの一瞬が好き。


彼と見つめあって、お互い微笑む瞬間が。


”今日も会えた”って思う。




離れてた二人がやっと会えた。


いつもそう思って堅斗と見つめあってる。


堅斗もそうであって欲しいな。


そんなことを考えながら、堅斗とつなぐ指に力を込めてみたりして。