奪いとれっ!!

*****

私は堅斗の家で夕食を作り彼を待つことが多くなった。


「ただいま」

あっ、堅斗が帰って来た。


「お帰りなさいっ」


エプロン姿の私は彼を出迎える。


「いい匂いする」


「えへ、頑張ってみたの」


堅斗はガスコンロにかかっているお鍋の蓋を開けて中を覗き込む。


「カレーじゃん!」


ニコニコ顔の堅斗を見て私も嬉しくなる。


「定番なんだけどね」


「男は定番が嬉しいんだぜっ」


堅斗のアパートで夕食を作って彼の帰りを待つ。

そんな毎日が日常になりつつあった。