奪いとれっ!!

*****


「青蘭狩り?!」


「うん」


────昼休みの屋上。


私、北畠 瑠理香(きたばたけ るりか)は親友の奥峰 ゆず子(おくみね ゆずこ)とお弁当を食べ終わり、残った時間をフェンスにもたれて雑談中。


「二年生の先輩から訊いたんだけどぉ。一部のヤバい奴らが青蘭の生徒を狙ってやってるみたいでぇ....恐喝だったりぃ....暴行だったりぃ?」


超お嬢さまのゆず子はのんびり屋さんで、艶々ブラウンのクルンとした毛先をいじりながらモッタりと話す。



で、蘇る昨日の悪夢────。


「てかさぁ、学校はどうして注意連絡しないんだろう?」


そうと知ってれば、私だって用心したんだけどなぁ。

あんな怖い思いしなくて済んだのに。

ちょっと学校の対応にイラっとするんだけど。


「あくまでも噂だけどぉ。被害届が出てないから?学校も動けないみたいだよぉ」


ふーん、そんなもんか。


まあ私も被害届出さないけど。


変な噂さ流されても嫌だし、好奇の目で見られて学校に来れなくなるのも困るし。



「青蘭狩りねぇ....」


「この辺じゃ青蘭はお嬢様学校で有名だしぃ、可愛い子多いって言われてるでしょ?だから狙われちゃうんだよぉ、きっと」


「嫌がらせかなぁ.....」

それとも、何か恨みでも...?


「ふうっ」っとため息ひとつ。