奪いとれっ!!

「わあ、獅倉くんってすっごいイケメンなんだねっ」


ゆず子がはしゃぐ。


心なしか獅倉くんの頬が赤くなっているような?



「じゃあ、有史くん。ゆず子たちは行こうかぁ」


えっ?


「ゆず子っ?行くってどこへ?」


慌てて問いかける。だって、だって.....。

二人で行くってことは私と獅倉くんが残されるってことで。


「今日有史くんのお家でパーティーがあるのぉ。遼さんも来るんだよぉ、ねっ」


「お会いしたばかりですが、ここで失礼します」


わぁ、さすが暁月のお坊ちゃん。話し方が紳士かも。

なんて感心してもいられない。


有史くんは獅倉くんに向き直ると、


「じゃ堅斗、後はよろしく」


「瑠理ちゃん。学校で詳しく報告してねっ」


耳打ちすると、ゆず子と有史くんは行ってしまった。




これは....ゆず子と有史くんが仕組んだことか。


理解するまで数分かかってしまった。


だって、心臓の高鳴りが最高潮だったから。

考える余裕がなくって....。