奪いとれっ!!

「ど、どうしたの?ゆず子」


驚きを隠せない。


「ふふ、ざっとこんなもんよっ。ゆず子の実力」

と、ニヤニヤしている。



「だから、何がどうなってんの?」


「いとこに調べてもらったのぉ。獅倉くんに彼女がいるか」


「ほんとはビックリさせようと思ってたんだけど、瑠理ちゃんにバレちゃったね」


「ゆず子.....そこまでしてくれてたの」


「大したことしてないよぉ。だっていとこに獅倉くんのこと聞いてみただけだもん。『彼女いるの?』って」


何気ない言い方してるけど、これはゆず子の照れ隠しだって知ってる。



「ありがと、ゆず子」

薄っすらと涙が浮かぶ。



「だからぁ、瑠理ちゃんは獅倉くんに爆進してもいいんだよぉ」


はは....複雑だけどね。


優実さんが彼女じゃないからって、私が上手くいくとは限らないし。

彼の心が良くわからなくて.....。

『関わるな』って言ってみたり、数学教えてくれたり....。




でもゆず子の気持ちはとっても嬉しくって。


「ま~たく瑠理ちゃんてば世話がやけますねぇ」

ドヤ顔をしてくるゆず子。

今日は特に可愛いよ。