奪いとれっ!!

買いなおそうとカバンの中のお財布をゴソゴソと探す。


「頑張ってるな」





ドキン。

心臓がダンスする。


だって、だってこの声は。



顔を上げると獅倉くんが立っていた。


「差し入れ」


ぶっきらぼうにコーヒーの入ったカップをテーブルに置いた。


どうして?



「ずっと、勉強してたろ」


「えっと.....」


事態を飲み込めない。



「俺、そこのたこ焼き屋でバイトしてんの」


彼が指さす先には、丁度私から真正面にたこ焼き屋さんがあった。