◆◇◆◇

「ちょっと堅斗っ!さっきの女誰よ?」


アパートでの二人の会話。



「だから優実に関係ないだろ」


「どうして?関係あるしっ!?」


「......いう必要はない」


「あたし以外に堅斗を心配する女がいたんじゃ、穏やかでいられないしっ!!」




「疲れたから帰ってくれないか.....?」


「あ、あたしごはん作ろうか?」


堅斗の態度に優実は焦ったようだった。


「洗濯だって溜まってるし....」


「帰ってくれ」


「どうしてよっ、あたしが邪魔なの?」


堅斗は小さくため息をついた。


「疲れたから寝たいんだ」


ホッとした表情を優実はすると、


「じゃあ、明日また来るねっ」


そう言って堅斗のアパートを後にした。

◆◇◆◇