奪いとれっ!!

「キャー、喧嘩よっ!!」


甲高い中年の女性の声が闇を切り裂いた。


どうやら、ごみを捨てに来たらしく、両手で大きなゴミ箱を持っているのがチラッと見えた。



「ちっ」


突然私は腕を捕まれ、勢いよく地面から起こされるとそのまま引っ張られて....。




えっ、えっ!?



「ちょっとあなたたち?!」


あたふたする女性の横を走り抜け、救世主さんに腕を引かれるまま一緒に走っていた。


「あっ、あのっ!」


「今警察が来たらかえって面倒だろっ」


「はっ、はいっ」