「…亜子はオマエのじゃねぇ…」


と、マコトくんに掴みかかろうとした
そのタイミングで


「英輔!!なにやってんの〜?」


なにも知らないなっちゃんが
教室から出てきた


なっちゃんベストタイミング!!


「あれ?アコ??
どうしたの??」


なっちゃんは私たちを見て
首を傾げた


いや、ちょっと待って
これはなっちゃんにも
誤解されちゃう!!


マコトくんは
私を励まそうとしただけなのに…


エイちゃんは私が嫌がらせされてると
思って助けに入っただけで…


2人とも誤解して
変な感じになっちゃっただけで…
特に意味のない事だけど
なっちゃんに余計な心配させたくない。



私は慌ててマコトくんの腕を掴むと


「エイちゃん!ごめんね!!
大丈夫だよ?なんか誤解してる!!
じゃ、2人とも私行くね!
マコトくん!行こう!!」



「えっ?亜子ちゃん??!」



今度は私がマコトくんの腕を引っ張って走って行った。



「マコトくん!ごめんね!!
走ってぇ〜!!」