「……し、…もし…、もしもし…」



遠くから誰かの声が聞こえてきた…



「もしもし…大丈夫ですか?」



私が ゆっくりと目を開けると



「大澤洋」が 目の前にいた!



私は 跳び起きて 驚いてると



「あっ!…驚かして、すみません…!」



「あの…こんな所で眠ってると風邪ひきますよ…」



私は キョトンと 彼を見つめていた…



「大丈夫ですか?」



「あっ!はっ…はい…!だ、大丈夫です…あり…ありがとうございました…」



私は、恥ずかしいのと 状況を掴めずに アタフタしていると



「さっき、お会いしましたよね?」



「えっ!?」



「あれから だいぶ 楽に なったんですよ。あの時は、ありがとね。」



「あっ…い…いえ…」



彼は私に心臓を 打ち抜くような笑顔で 微笑んだ。



「君も 飲み過ぎだったとか?」



「あっ…はぁ…そんな とこ…です…」



私が、モジモジしていると。



「じゃあ、お返しに …これ。」



「…?」



「冷たい おしぼりと ハーブティ 少し楽になるよ」


「えっ!?」



「お返しって言ったろ…」


「あ…ありがとう ございます…」



私は、興奮で震えている手を押さえながら 飲んだ…



「…美味しい…。」



「良かった!…じゃ これで おあいこ だね」



「それじゃ…」



そう言って、また心臓を撃ち抜くような 笑顔で帰っていきました。