「ぅぎゃ…」
小さく気持ち悪い声を出しながらおじさんの波にのまれる。
周りは人、人、人。
密着しすぎていて息が苦しい。
あと二駅、あと二駅。
そう思いながら耐えるのだ。
あと二駅で学生とおじさんがどっと降りて、電車が空く。
そもそも、こんな小さい中に人を無理やり詰め込もうとする感覚がおかしい。
必死になって乗ろうとする、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた私たちはきっと側からみたらみっともないだろう。
まあ、みっともなくてもそうでなくても私はこの電車に乗らなくちゃいけない。
この電車が遅刻しないギリギリの時間に着くから。
この一本後だともうアウトだ。
満員の中、それでもゲームをし続ける男子学生のスマホを見ていた。

