初恋は線香花火



「今日さ、地理があるんだけど」


「え、最悪じゃん」



1人で勝手に喋って全くもって面白くない地理の授業。



「だからさ、後藤さんエネルギーちょうだい」



そういって、私の肩にこつんとおでこをのせる。




本当ならこんな時にドキドキするんだろうか。




「もーやめてよ」



軽く笑いながら体を少し動かす。



「ごめんって、みのちゃん」



「は?」


みのちゃんって。



意味わからない。