春、キミを思い出す

「キミ、誰??」

ふへっ!?

えっ!?

おそるおそる後ろをふりむくと

男の子がいた──

「すっすみませっんっ!」

「桜、好き?」

「え??桜?ですか?」

「うん」

「私、春が大好き!桜が大好き……」

すると彼はボッと顔を赤くした

「どっどーしたの!?」

「ごめ、、さっき、キミが、春が好きって言ったじゃん??オレ、ハルって名前なの、
だから、分かってるんだけど、、、」

「あっ!ご、ごめんな、さい」

私も、かぁぁぁぁっとなってしまう


「名前、何ていうの?」

ハルくんが聞いてきた

「鈴城チハです。鈴の城に千の春って書きます。」

「四月生まれなの?」

「はい、」

「オレらめちゃめちゃ奇遇だな、俺も、、四月生まれで名前に春がつく。」

「そ、、そ〜なんですか」

ぇぇぇ!

こんなイケメンさんがなんで私なんかと、、

「何年生なの??どこ校?さっきからずっと俺に敬語だし………」

「四月から、翠川高校に行く予定です、

四月で一年になります」


「まじて!?俺もなんだけど!」

「そ〜なんだ、、」

「オレ、チハと同クラがいいな!よろしくな!」

「はい、」