「美夜ちょっと
トイレいってくる」
美夜のそばを離れる
日向とハヤテは小さく頷く
俺たちがそばにいるとき
あいつらはただ視線を
向けてくるだけ
あの双子
特に男の方は
美夜から一切視線を外そうとしない
その目は悲しげで
余計に俺は腹が立っていた
俺が離れれば近づいてこうと
するのもわかっていた
けど今は二人がしっかりついているし
美夜自身もあいつと関わるのは
嫌がっている
大丈夫早く戻れば大丈夫
俺は急ぎ足で用を済ませ
教室へ戻った
『もう私に話しかけないで』
美夜の冷め切った声が
俺の耳に届いた
あぁあんな声久しぶりに聞いた
美夜が怒ってる
「美夜。」
『大翔。おかえり』
「ただいま。」
