『私たちも戻ろうか』
まだ完治していない
怪我を考えて空港までは
見送りにはいけなかった
俺たちもマンションへ戻る
ことにした
学校はまだいかなくても
大丈夫だけど
美夜はあの二人に会いたいって
顔をしている
「明日午後だけ学校に行く?」
『え、いいの?』
「体調がよかったらね
もちろん車いすでだけど」
自分の足で歩くことはまだ
許すつもりはない
家の中や限られた空間では
もう歩いても平気だけど
大勢の人がいて危険が予測出来ない
場所で誰かにぶつかり
バランスでも崩せば
せっかくくっついた傷が
開くことになる
それだけは避けたい
