漣さんが帰る日までは
俺たちもマンションに戻ることはなく
この家で穏やかに過ごした
安静にしていたおかげか
美夜の怪我のなおありも順調だった
この調子でいけば
傷跡も目立たない程度だろうと
心の底から安堵した
これですべてが落ち着くんだと
そう思えた。
美夜はふとした時に
哀しい目ではなく優しげな瞳で
美波さんのいる部屋を見つめ
時々歌を口ずさんでいる
そんな美夜を見て漣さんが
とても嬉しそうに笑っているのを
みて父親の偉大さを知った気がした
漣さんがいってしまう日
どこか寂しげな美夜だけど
笑顔で見送った
