彼女には歌の才能があった


俺には作詞作曲の才能が目覚めた



彼女の声

それに合うものを作り続けてきた



「美夜!
出来たよ!!」



『本当!?
聞かせて!!私ひろくんのお歌好き!』




「僕も美夜の歌好き!」





子供のころはただの遊びだった

短いハミングのような歌を作っては
つたない歌詞をつけ
美夜に聞かせた


そして美夜が歌うのを見続けてきた




けどいつしか
俺は美夜の才能がどれだけ
すごいのかを気づき始めた



俺たちの両親はそれぞれ
驚いていた



俺たちのその遊びが普通じゃないと
気づいてから