ミーアキャット






優しい美夜は断れないかもしれない



きっと俺が傷つくと思って




「今まで黙っててごめんね。

ずっと言えなかったんだ

一緒にいればいるほど
美夜にとって俺は家族みたいに
当り前にそばにいて
大好きな音楽を分かり合える
理解者だから


そこに俺の勝手な感情が
はいってたらやりずらいだろ?

美夜は優しいから
それでもずっと一緒に
いてくれたかもしれない。


美夜は自分のわがままで俺を
縛ってるみたいな言い方してたけど

それは俺の方だよ。」




驚いたまま何も言わない
美夜の目から涙をぬぐう



「俺が俺の都合で美夜のそばにいた

よっぽど俺の方が我儘だよ

美夜の幼馴染って立場を
利用して美夜の隣を誰にも
譲りたくなくて音楽だって
なんだって誰よりも身に着けた


美夜のそばにい続けるためには
それしか俺には思いつかなったから


美夜の求める人間に
なることしか俺には出来なかったんだよ」






弱い俺はいつも逃げてばかりで
美夜と正面からぶつかることを
避けてきた


本音を隠し、美夜の甘えてたんだ