「美夜の歌を初めて聞いたとき
俺は衝撃だった。
人生であの瞬間を忘れることは
ないと思うんだ
美夜の歌声を聞いた瞬間から
俺のささやかな才能も芽を出した
それから今までずっと
2人で音楽を通して通じ合ってきたよね」
声が出ないのか小さく頷く
「俺が美夜にかいてる曲
全部全部、俺の中の気持ちなんだ」
『っ・・・え・・・・?』
くりっとした目をさらに
見開く美夜
「美夜の隣で見てきた景色を
歌にしてきた。
美夜への想いが口では伝えられなかったから
美夜に歌ってもらって俺の気持ちを
音に乗せて消化してた。」
『それって・・・。』
「美夜のこと妹なんて
思えるわけない。
美夜のこと生まれた時から
一人の女の子として
こんなに愛してるのにっ
そんな風に思えるわけない」
初めて告げた想い
美夜はどんな反応をするんだろうか
