ミーアキャット






それからの記憶はどこか
曖昧で気が付けば
誰もそばにいなくて
俺はただ美夜のそばに座っていた



青白い顔


俺はどうしようもない
怒りをどうすることもできなかった



『・・・おか・・あ・・さ・・・』



「っ・・・ごめん。
ずっとそばにいるって約束
したのに・・・。

美夜を一人にして・・・


俺本当馬鹿だ・・・。」




美夜の小さな手を握りしめ
俺は目を閉じる



ポンッ



俺の頭に重みを感じて
ばっと下げていた顔を上げた



「美夜っ」



『ごめんね心配かけて』



「っ・・美夜は悪くない。
全部俺が悪いんだ。」